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概要

TAGEN FOREFRONT 04

FOREFRONT REVIEW01先端的な技術の萌芽を生む完成度の高い基礎研究有機化学を基礎とした有機機能性材料と言われるものを扱います。たとえばイオン交換にかかわるもの、磁性にかかわるもの、光学特性や電気伝導性にかかわるものなど。最近の先端的な科学技術の多くは、これらの有機機能性材料の開発をベースとして発展してきたもので、近年ではさらに生体機能材料まで視野に入ったテーマを扱い、さまざまな物性を示す材料の開発が多様な手法で行われている注目度の高い分野です。目標に近づこうとするアプローチの仕方や、研究のステージにどんなファクターを登場させるかということについては、さまざまな考え方が成り立ちます。「この研究室の目標は、実用化に向かう前段階の、あくまでも基礎研究を高いレベルで展開すること」と指摘する芥川教授が意図しているのは、隣接領域の知見までも見据えた完成度の高い多元物質研究所高分子・ハイブリッド材料研究開発センターハイブリッド材料創製研究分野教授芥川智行コンビネーションの構築です。これとこれだけで間に合うだろう、間に合わせようという考え方ではなく、無機化学、物理化学、分析化学、電子工学、成形加工技術など、関連分野のノウハウも惜しみなく注ぎ込みながら、多彩な視点からの考察を試みています。「たとえばどんなものを組み合わせていくか、それを自分のセンスで見つけていくのが、サイエンスのおもしろさ」。メンバーそれぞれが、高い目標に向かって、ひとつひとつ課題を乗り越えながら、先端的科学技術発展の基盤を支える研究が進められています。AKUTAGAWA,Tomoyuki1966年札幌市生まれ。1989年北海道大学理学部化学第2学科卒業。1991年北海道大学大学院理学研究科化学第2専攻修了。1995年京都大学大学院理学研究科化学専攻単位取得退学。1997年博士(理学/京都大学)。1995年北海道大学電子科学研究所助手。1997年文部省在外研究員フィンランド中央技術研究所。1998年科学技術振興事業団さきがけ21研究研究員。2003年北海道大学電子科学研究所准教授。2010年東北大学多元物質科学研究所教授。http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/akutagawa/Homepage2010/index-j.htmlTAGEN FOREFRONT 6