ブックタイトルTAGEN FOREFRONT 04
- ページ
- 35/52
このページは TAGEN FOREFRONT 04 の電子ブックに掲載されている35ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは TAGEN FOREFRONT 04 の電子ブックに掲載されている35ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
TAGEN FOREFRONT 04
「励起反応場」の活用・展開により、従来の高温高圧閉鎖系装置での工業生産を脱し、室温開放系で活性な3次元ナノ・マイクロ構造体を量産できる省エネルギー、希少資源代替のものづくり技術の確立ができると考えています。特徴は、1局所的には高温となるものの室温・開放大気系が基本で省エネルTERM INFORMATION玉ねぎ状のフラーレンサッカーボール状のフラーレンを何層にも重ねていくと巨大なフラーレンができます。これを形態が似ているためにOnion-likeフラーレンといいますが、面状炭素の層間には原子が入りこみやすく層間化合物を形成します。次機能特性制御などを金属・セラミックス・半導体・高分子で実現し、広義の次世代ナノデバイス構成要素を提供することを目指しています。「励起反応場」利用で立体形状のナノ・マイクロ構造体創成を室温開放系で実現し、スケールアップして活性物質の低コスト革新的ものづくりを実現していきたいと考えています。「従来の高温高圧閉鎖系装置での工業生産を脱し、室温開放系で活性な3次元ナノ・マイクロ構造体を量産できる省エネルギー、希少資源代替のものづくり技術の確立が求められています。“励起反応場”の積極的な活用・展開を考えています」。ギー型であること、2位置・反応選択的で非平衡反応・ボトムアップ・操作性と走査性に富むこと、3量産inline化しやすいTable-top可搬式装置であること、43次元ナノ構造制御がしやすいこと、5活性物質が得やすいのでCu,Niなどで希少元素代替となり得ること、などが挙げられます。まさに、未来に可能性を拓く技術開発であるといいます。「これから研究室レベルの環境から実用化に向けてシステムをスケールアップしていかなくてはいけないという課題を持っています。しかし、従来得られなかった特性や機能が得られますので、省エネルギー・省資源とあわせて大きなハイリターンが期待できると考えます」と田中教授は夢を語ります。粒子包含チューブナノスケールの化合物にはチューブ状のものがあります。筒の中には原子が入り込みやすく、原子集団や化合物の粒子が形成されることがあります。チューブの持つ特性を粒子により修飾する手法に用いることができます。従来の高温閉鎖型エネルギー消費工業生産様式を一変させる価値「keV級イオンは真空・雰囲気が必要で開放系での照射には基礎研究が必須であり、いずれの励起反応場も工業生産適用にはハイリスクです。しかし室温大気中での連続照射が可能となれば、従来の高温閉鎖型エネルギー消費工業生産様式を一変させる価値があります」。励起反応場では自己組織化では到底望めないナノ・マイクロ規模のらせん突起構造体、粒子包含チューブ、p-n接合などの3次元構造やハイブリッド構造などが得られ、飛躍的に高い物理的特性や化学的活性を示します。励起反応場を用いたナノ・マイクロ構造体を創成する日々の研究。研究室では若い力により熱い研究が重ねられています。TAGEN FOREFRONT 34