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概要

TAGEN FOREFRONT 04

FOREFRONT REVIEW01エレクトロデバイスに向けて独創的な材料開拓を目指す新規な物性開拓を目指すために、芥川研究室では「物質勘」が大切なキーワードとなっています。「物質勘」を研ぎ澄まして新しい物性開拓を目指す機能性有機物質の合成と物性開拓を研究のキーワードとする芥川研究室において、芥川教授自身は、主として導電性有機材料(有機超伝導、有機トランジスタ)、有機磁性体(有機強磁性、スピントロニクス)、有機強誘電体(フレキシブルメモリー、機能性界面)などの研究に携わっています。化合物の合成において、有機-無機ハイブリッド材料も視野に入れながら、どの素材を選択し、どのように組み合わせるか。どこからスタートして、どんな手法とプロセスで進めていくのか。「経験を積まないと、その勘所はわからない」と芥川教授はいいます。いくら予測をたてても、何をどうやっても、新しい物性など出てこないことの方が圧倒的に多い。最初にたてたテーマもどんどん変わっていく場合もあるといいます。「何か新しいものを発見できるのはめぐり逢いのようなもの。経験の積み重ねによるセンスのようなものが、突破口になることがある。何にも努力しないでめぐり逢うことはない。材料学や物性研究は、そういうところがある」。研究室のメンバーにも「物質勘」を磨けと、教授は声をかけます。「自分は、いろいろなアプローチがあるから、ひとつのことにあまり執着しない」そうですが、そんな自由度も、ひとつのヒントかもしれません。強誘電体の研究から新たなブレークスルースイッチ的な応答を示す強誘電体は、メモリー素子への応用などの観点から、デバイス化に向けた活発な研究が行われているテーマの一つです。ただ、それらの多くは無機材料を用いた研究でした。強誘電体としてよく知られる無機化合物チタン酸バリウムは、セラミックコンデンサとして使われています。芥川教授は、先行研究とはまったく異なる新規な物質群として、有機-無機ハイブリッドのポリ酸クラスター(混合原子価ポリオキソメタレートクラスター)に着目し、クラスター内部に存在する電子の秩序-無秩序転移を利用した、数GHzの超高芥川研究室は、スタッフ4名のほか大学院生15名が、それぞれの研究テーマに取り組んでいます。毎年開催される日本化学会への発表参加、論文発表、国際会議・シンポジウムへの参加、他大学との交流、各種受賞など、活発な動きを見せています。小学校6年の時にはスキー検定1級。スキーは生活の一部OFF TIME私は北海道出身で、子どもの頃から冬はスキー三昧、というかスキーは生活の一部でした。父親も当然のようにスキーが上手かったので、よくいっしょに滑りました。小学校6年の時には、スキー検定1級をとりました。これは自慢ではなく、ごく普通のことでした。その後も冬休み・春休みは毎日スキー場に行っていました。今も自宅は札幌にあり、冬の週末は札幌に帰ってスキーをやることもあります。主にニセコで滑ります。夏は、北海道の山々に登山に行くことも多いですね。9TAGEN FOREFRONT