ブックタイトルTAGEN FOREFRONT 03
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TAGEN FOREFRONT 03
1967年、東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。東京大学大学院工学系研究科助手、東京大学大学院新領域創成科学研究科助手、東京大学大学院工学系研究科講師、東京大学大学院工学系研究科助教授、東京大学大学院工学系研究科准教授、2008年より現職http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=11多元物質科学研究所生命類似機能化学研究分野 教授KINBARA, Kazushi金原数生体が起こす現象を人工の世界で生体分子に学んだ機能性物質の開拓へ 生物の体は様々な機能を有する生体分子から成り立っています。この生体分子に学び、真似して、制御して、そして使うことによって新しい機能を持った物質を作れないか?金原研究室では 「生命類似機能化学研究」という新しい発想で、新しい機能性物質を創り出そうと研究を進めています。 「生命類似機能化学」という名が表すように、当研究室では生体分子の構造・機能を模倣した新規物質の開発を研究の一つの方向性として重視しています。生体分子は機能性有機物質を作る上で様々なヒントを与えてくれます。例えば、刺激に応答して機械的な動きを起こす生体分子機械は、物理的な運動を通じて物質合成、物質輸送、シグナル伝達などさまざまな機能を発揮しており、有機分子が持つことのできる機能の一つの究極的な姿を示しています。有機合成化学的な手法と遺伝子工学的手法を武器として、このような生体分子の機能とその発現メカニズムに着目し、これまでに無かったような新しい機能を有する新物質、あるいは生体分子の機能を自由自在に制御できる人工物質の設計と合成を目指しています。 さらに、純粋に有機合成化学的なアプローチだけでなく、生体分子と人工分子をハイブリット化することにより、生体分子と人工分子の利点を取り入れたユニークな機能を有する分子の合成も行っています。物質開発といっても様々なアプローチをとっているため、有機化学、高分子化学、分子生物学などの複数領域にまたがる分野融合的な研究展開を行っております。 この生体分子の特性を利用した機能性材料の開発から、私たちの暮らしを支える医薬品や農薬、化学繊維、プラスチックなどの分野において様々な課題をブレークスルーような新しい可能性を広げていきたいと考えています。07FOREFRONT REVIEWTAGEN FOREFRONT 42