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概要

TAGEN FOREFRONT 03

原発事故に関わる環境修復放射性廃棄物の処理・処分の研究OFF TIME学生時代からの映画鑑賞と、野球観戦でリフレッシュ 学生時代も仙台で過ごしていましたが、時間があれば映画館に通っていましました。今は無くなりましたが、「名画座」「東北劇場」「仙台松竹劇場」など…。仙台にも風情のあるいい映画館が街中にありましたね。多い時は年間100本ぐらい観ていました。今もジャンルもいろいろ、評論家が「だめ」というものも見に行きます。本当にいいかどうかは自分で見ないとわかりませんから。 もうひとつの楽しみは野球観戦ですね。名古屋出身でずっと中日ファンでしたが、最近は地元チームの楽天イーグルスのファンクラブに入会し応援しています。昨シーズン忙しい中でしたが16試合観戦しました。リーグ最終戦・クライマックスシリーズ最終戦・日本シリーズの最終戦も観戦しました。日本一を決めたのが『3.11の裏返しの11.3』だったのは感慨深いものがありました。核燃料サイクルにおけるフロントおよびバックエンド化学の研究 佐藤修彰研究室では、核燃料サイクルにおけるフロントおよびバックエンド化学の研究も行っています。 核燃料サイクルにおける使用済核燃料の再処理法について、従来の湿式法に代わる乾式法として硫化物を用いる半乾式再処理法の開発を進めています。原子力発電開発における軽水炉、革新炉、高速炉サイクルへのフレキシビリティを有し、かつ核拡散抵抗性,廃棄物低減に対応しうる次世代再処理法として、ハロゲンや酸化物を用いる乾式プロセスの研究を進めています。 さらに次世代核燃料サイクルの再処理におけるガラス固化の負担を軽減する高レベル放射性廃液調整技術を開発することを目的として、高レベル放射性廃液ガラス固化の妨害となるモリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)の高レベル廃液からの分離除去及び不溶解残渣を個別処理する高度化処理の技術開発を他の研究機関と共同で進めています。 「原子力への需要増加とともに、原子力工学における研究者、技術者といった人材の育成が急務です。特に、核燃料サイクル分野における人材育成が不可欠であり、その中でもRIや核燃料物質を実際に取り扱う放射化学実験が重要だと考えます」。 東北大多元研では人材育成プログラム「フロントおよびバックエンドにおけるウラン化学の実験的理解」(2008、文科省)を開発し、国内外の原子力を専攻する学部生や院生に実施しています。原発事故に関わる環境修復放射性廃棄物の処理の研究 平成23年3月11日の東日本大震災により、東京電力㈱福島第一原子力発電所において、放射性物質が漏出する重大事故が発生しました。原子炉停止後に冷却材喪失事故(LOCA)が発生し、燃料棒が高温状態になり、被覆管と冷却水との反応や、燃料と被覆管との反応、崩壊熱による高温により被覆管や燃料そのものも溶融したものと考えられています。 これを受けて、佐藤研究室では福島第一原子力発電所のサイト内における燃料デブリや汚染水処理、サイト外における環境修復へ対応してきました。04FOREFRONT REVIEW福島第一原子力発電所事故への対応として佐藤研究室では福島第一原子力発電所のサイト内における燃料デブリや汚染水処理、サイト外における環境修復へ対応しています。佐藤修彰研究室では、核燃料サイクルにおけるフロントおよびバックエンド化学の研究も行っています。ハロゲン化物を用いる乾式再処理法の研究、硫化物を用いる半乾式再処理法の研究、放射性廃棄物地層処分安全評価研究、フロントエンドにおける核燃廃棄物処理の研究、トリウムサイクルの研究などを行っています。TAGEN FOREFRONT 27