ブックタイトルTAGEN FOREFRONT 03
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TAGEN FOREFRONT 03
RI使用施設としての環境整備とレアメタルの素材プロセシング開発MY FAVORITE韓国の鉄道を制覇しようと、時刻表を見て楽しんでます 韓国で講義などをしている経緯もあったり、韓国からの実習生を指導する機会も多いので日常の会話なら不自由なく話せます。メールも韓国語で送ったりします。 昔から鉄道の旅が好きだったこともあり、今、韓国鉄道公社(KORAIL)の時刻表を見て楽しんでます。韓国語の勉強にもなりますし、観光の計画を立てるにも便利。もちろん、出張の際の移動についての時刻を調べることもできますから。 韓国の列車には新幹線に該当するKTXから、特急のセマウル号、急行のムグンファ号、各駅停車のトンイル号という種類があります。これらをうまく組み合わせて、韓国の鉄道を制覇しようと夢見ています。大学では多くないRI利用許可を持っている機関として整備 「東北大学多元物質科学研究所では、選鉱製錬研究所、素材工学研究所時代より、鉱石資源処理や金属精製錬のプロセスを研究しています。鉱石資源処理や金属精製錬分野では、半世紀の歴史を持つ伝統ある研究室です」と話す佐藤修彰教授。 1941年、鉄および非鉄鉱石の処理を行うために選鉱製錬研究所が誕生。その後、気仙沼近郊の松岩鉱山等でウラン鉱石が見つかり、これを処理するために1957年に核燃料冶金研究部門および核燃料取扱施設が設置されました。「そして、使用済核燃料の再処理研究を行うために放射冶金研究部門が1961年に設立され、RI(ラジオアイソトープ:放射性同位元素)使用施設となりました。それ以来、大学では珍しいRI使用施設として様々な研究を行っています」。 RI利用施設は、少量の密封された照射装置源として利用する場合を除いては、壁体、貫通ダクトなどの遮へいのほかに、電磁シールド対策、空気や水、廃棄物の汚染防止対策が必要です。RIおよび核燃料物質が使用できる貴重な施設で、管理区域内における非密封放射性物質の使用ができます。「多元研では、α線およびβ線、γ線を放出する核種の使用許可があり、マイナーアクチノイド(MA)や、核分裂生成物(FP)の研究を行うことができます」。東日本大震災後、RI使用施設改修と研究環境整備を行い、また、核燃料の使用目的に、福島の燃料デブリの処理を対象とした「核燃料廃棄物の処理・処分の研究」を追加しています。「これらの施設では研究者が放射性物質の取扱に習熟して、実験を行う他、法令に基づく放射性物質の管理や入退室管理、変更承認申請など放射線管理業務を行っています。このように施設を維持管理かつ有効に利用していくためには、放射線取扱主任者等の人材育成が重要です」。アクチノイド化合物の固体および溶液化学の研究 「我々の研究室の研究対象となるアクチノイド (Actinide) は、原子番号89から103まで、つまりアクチニウムからローレンシウムまでの15の元素の総称です。全てが放射性元素で、半減期が短いものが多いです。トリウムとウランには半減期が数億年以上の長命な同位体が存在するためにまとまった量が天然に存在しますが、他の元素は天然にはあまり存在せず、多元研では、α線およびβ線、γ線を放出する核種の使用許可があり、マイナーアクチノイド(MA)や、核分裂生成物(FP)の研究を行うことができます。04FOREFRONT REVIEW東日本大震災後、RI使用施設改修と研究環境整備を行っています。核燃料取扱施設は、原子炉等規制法により核燃料物質の管理・使用を行うもので、ここでは天然ウラン(U)やトリウム(Th)を使用した実験ができます。TAGEN FOREFRONT 25