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概要

TAGEN FOREFRONT 01

KYOTANI, Takashi様々に展開できる可能性を秘めたハイブリッドナノカーボンの創製京谷隆1954 年、大阪生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程応用化学専攻修了。東北大学非水溶液化学研究所(現、多元物質科学研究所)助手、潤滑油、石炭化学の研究に従事。1985 年鋳型炭素化法の研究開始。1991~92年米国ペンシルベニア州立大学博士研究員、1991 年東北大学反応化学研究所(現、多元物質科学研究所)助教授、2002 年Carbon誌(Elsevier 社)Editor 就任、2011 年炭素材料学会会長就任、2004 年4月より現職http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/kyotani/ 炭素材料。この一般によく知られた材料を用いて、緻密にナノレベルで制御しながら創製することにより、様々な特異な機能を持つハイブリッドナノカーボンが誕生します。 京谷研究室では、材料合成の反応場をナノメーターレベルで制御することでカーボン材料をはじめとする種々の新しい無機材料とその複合体の開発を行っています。 一体どのような手法によって、ナノという微細なレベルで精密に構造を制御することができるのでしょうか? 京谷研究室で開発した手法が、ナノレベルの「鋳型」を作るという発想でした。まるで、鯛焼きやたこ焼きを大量に均一な形で作ることのできる「鋳型」。微細なナノ鋳型を利用することにより、長さや直径が均一なカーボンナノチューブなどの新材料を作ることができるようになりました。さらにゼオライトのような規則正しい細孔構造と世界最大の比表面積をもつ「ゼオライト鋳型炭素」といったユニークなナノカーボンの合成に世界に先駆けて成功しています。 また、メソポーラスシリカなど無機多孔体の細孔表面をグラフェンシート数層で完璧に被覆する技術を開発するなど、ナノカーボンの分野で世界をリードした研究開発を進めています。 これらの高度に構造が制御されたハイブリッドナノカーボンからどんな可能性が生まれてくるのでしょうか? 目指しているのが、電気二重層キャパシタやリチウムイオン電池、水素貯蔵などの分野へ応用し、高性能エネルギーデバイスとして展開していくことです。 さらには、高感度なバイオセンサーや薬剤・遺伝子を輸送するカーボンナノカプセルなどのナノバイオ分野への利用も目指して研究を進めています。高分子・ハイブリッド材料研究センターハイブリッド炭素ナノ材料研究分野 教授 京谷研究室では、材料合成の反応場をナノメータレベルで制御することでカーボン材料をはじめとする種々の新しい無機材料とその複合体の設計と開発を行っています。さらに、このように高度に構造制御された無機ナノマテリアルを電子素子、電池部材、エネルギー貯蔵材、ナノバイオマテリアルなどとして利用する応用研究を進めています。