http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SAITAI/HISAI/MIYAK336.HTM

平成12年12月13日              連絡先

午後3時00分                   環境局環境評価部広域監視課

東京都災害対策本部                    03-5388-3567





        東京都災害対策本部の対応等について(第236報)



   三宅島の雄山噴火に伴う高濃度ガス連続自動測定結果について(その2)

             (11月27日〜12月12日)



 東京都では、12月7日から阿古今崎に加え、三宅島空港及び三宅支庁において火山性ガスの

高濃度に対応した連続自動測定を開始しました。各地点の12月12日までの測定結果がまとま

りましたので、お知らせいたします。



1 測定内容

(1)測定地点

   阿古今崎、三宅島空港、三宅支庁

(2)測定期間

   阿古今崎  平成12年11月27日 1時 〜 平成12年12月12日24時

   三宅島空港 平成12年12月 7日16時 〜 平成12年12月12日24時

   三宅支庁  平成12年12月 7日16時 〜 平成12年12月12日24時

(3)測定項目

   二酸化硫黄及び硫化水素

(4)測定方法

  ・二酸化硫黄:紫外線蛍光法(0.1〜100ppm)

  ・硫化水素:定電位電解法(0.1〜 50ppm)



2 測定結果(詳細は別紙)

  阿古今崎では北東、三宅島空港では北西、三宅支庁では南よりの風の時に高濃度が検

 出された。島内の二酸化硫黄濃度は、環境基準と比較すると高いレベルにある。

(1)二酸化硫黄

 期間中の1時間値の最大値は、三宅島空港の10.2ppmであった(12日24時)。

 阿古今崎では最大1.4ppm(7日17時)、三宅支庁では1.1ppm(10日2時)を示した。

 なお、5分値の最大値は三宅島空港の15.3ppmであった(10日21時40分)。



(2)硫化水素

 期間中の1時間値の最大値は、三宅島空港の1.2ppmであった(10日21時)。

 阿古今崎では最大0.5ppm(7日17時)であったが、三宅支庁では検出されなかった。

 なお、5分値の最大値は、三宅島空港の2.3ppmであった(10日21時40分)。



[参考]

二酸化硫黄の環境基準:日平均値0.04ppm 1時間値0.1ppm



別紙



    二酸化硫黄・硫化水素濃度測定結果(平均値、最大値、最小値)  (単位:ppm)



+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+

|測定地点 |    阿古今崎      |   三宅島空港   |    三宅支庁   |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|測定日  | 平均値| 最大値| 最小値|平均値|最大値|最小値|平均値|最大値|最小値|

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|11月27日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|11月28日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|11月29日 | 0.14 | 1.2  | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

|     | (0.03)| (0.2) |    |   |   |   |   |   |   |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|11月30日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 1日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 2日 | 0(0) | 0.1(0)| 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 3日 |  ※ |  ※ |  ※ | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 4日 | 0.1(0)| 1.1  | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 5日 | 0.1(0)| 1.2  | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 6日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | − | − | − | − | − | − |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 7日 | 0.2  | 1.4  | 0(0) | − | 0  | 0  |−(−)| 0(0)| 0(0)|

|     | (0.1) | (0.5) |    |(*)|(*)|(*)|   |   |   |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 8日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 0.1 | 1.3 | 0  | 0(0)| 0(0)| 0(0)|

|     |    |    |    |(*)|(*)|(*)|   |   |   |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月 9日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 1.1 | 7.5 | 0  | 0.03| 0.3 | 0  |

|     |    |    |    |(−)|(*)|(*)| (0) | (0) | (0) |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月10日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 0.8 | 8.3 | 0(0)|0.1(0)|1.1(0)| 0(0)|

|     |    |    |    | (0.1)| (1.2)|   |   |   |   |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月11日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | -(-)| 7.1 |0.7(0)| 0(0)| 0(0)| 0(0)|

|     |    |    |    |   | (0.9)|   |   |   |   |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

|12月12日 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | -(-)|10.2 | 4.2 | 0(0)| 0(0)| 0(0)|

|     |    |    |    |   | (1.0)| (0.3)|   |   |   |

+−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+

注1) ( )内は硫化水素濃度測定結果。(*)は調整中

 2) 最大値、最小値は1時間値のデータ。平均値は1時間値の1日平均値。

 3) 硫化水素の測定値は、二酸化硫黄濃度の影響をうけ実際より高くなる傾向がある。

 4) ※印:テレメーター故障のためデータが入手できていない。

 5) 平均値の−印:1日の測定時間数が18時間に満たないため、平均値を示さなかった。

参考

今までの測定結果(阿古今崎:11月15日〜11月26日) ※223報で発表

 二酸化硫黄が11月19日に日平均値では0.8ppm(1時間値5.1ppm)、11月29日に日平均0.1ppm

(1時間値1.2ppm)を記録している。5分値の最大値は、8ppm(19日10時45分)を記録している。