http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SAITAI/HISAI/MIYAK323.HTM 平成12年11月28日 連絡先 午後2時00分 環境局環境評価部広域監視課 東京都災害対策本部 03-5388-3567 東京都災害対策本部の対応等について(第223報) 三宅島の雄山噴火に伴う高濃度ガス連続自動測定結果について(その1) (11月15日〜26日) 東京都では、11月15日から三宅島において、火山性ガスの高濃度に対応した連続自動 測定を開始いたしました。11月26日までの測定結果がまとまりましたので、お知らせい たします。 1 測定内容 (1)測定期間 平成12年11月15日16時〜平成12年11月26日24時 (2)測定項目 二酸化硫黄及び硫化水素 (3)測定地点 阿古今崎 (4)測定方法 ・二酸化硫黄:紫外線蛍光法(0.1〜100ppm) ・硫化水素:定電位電解法(0.1〜 50ppm) 2 測定結果(詳細は別紙) (1)二酸化硫黄 19日の平均濃度は0.8ppmであった。1時間値の最高濃度は、11時に5.1ppmを示した (5分値の最高濃度は10時45分に8ppmとなった)。 参考までに、19日のデータと二酸化硫黄の環境基準(1日平均値:0.04ppm、 1時間値:0.1ppm)とを比較してみると、1日平均値では20倍、1時間値では 51倍を示している。 (2)硫化水素 19日の平均濃度は0.2ppmであった。1時間値の最高濃度は、11時に1.3ppmを示した (5分値の最高濃度は、10時45分、50分、55分に2.1ppmとなった)。 19日に濃度が高くなったのは、東北東の風となり、噴煙とともに火山性ガスが阿古今崎 の方向へ流れたためと考えられる。 3 その他 (1)三宅島空港については、21日以降測定開始としていたが、作業の遅れにより 12月4日以降となる(現地の天候によっては、測定開始が遅れることも予想される)。 (2)12月4日以降、三宅支庁にも連続自動測定機を設置する予定である。 (別紙) 測定結果(平均値、最大値、最小値) (単位:ppm) +−−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | 二酸化硫黄濃度 | 硫化水素濃度 | |測定地点| 測定日 +−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | | |平均値|最大値|最小値|平均値|最大値|最小値| |−−−−+−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ |阿古今崎|11月15日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月16日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月17日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月18日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月19日 |0.8|5.1| 0 |0.2|1.3| 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月20日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月21日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月22日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月23日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月24日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月25日 | 0 |0.1| 0 | 0 | 0 | 0 | | +−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |11月26日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | +−−−−+−−−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ ※平均値は1時間値の1日平均値。 最大値、最小値は1時間値のデータ。 硫化水素の測定値は、二酸化硫黄濃度の影響をうけ実際より高くなる傾向がある。