東北大学組頭研究室の立ち上げの様子

2018年4月2日 組頭広志教授着任

東北大多元研に着任しました。母校で研究と教育に努めたいと思います。

居室にも(椅子は借り物)、実験室にもまだ何もありません。全くの更地からの研究室スタートです。

2018年5月1日~ 引っ越し(第一回目)

居室の引っ越しを行いました。

引っ越し前のKEKの居室、この部屋には東大助手の時からお世話になりました。

5月1日

机、椅子、棚etcをトラックに積み込んでいきます。

引っ越しトラックを見守る志賀君

5月2日

運び込む前の東北大の居室(少し荷物が増えてます)。これからここに什器を搬入します。秘書さんが着任するまでには居室らしくしておかないと、、、

2018年8月27日~ 引っ越し(第二回目)

成膜装置や評価装置の引っ越しを行いました。

8月27~28日

装置を解体して、梱包し、積み上げていきます。

8月29日

PFの搬出口からトラックに積み込んでいきます。

ようやく積み込み終了。これからKEK(つくば)から東北大(仙台)まで長距離輸送です。我々も、装置の後を追って新幹線で仙台に向かいます。

乗り切らなかった荷物は後日に車で運びます。

2018年8月30日 実験装置の移動・設置

KEKで積み込んだ荷物が、一夜明けて、東北大学に到着しました。これから実験室に運び込みます。

五階の実験室に装置を運んでいきます。

背の高いラックもなんとかエレベーターに乗せて、

実験室に運び込みます。

3日前にばらした装置を再び組み上げる志賀君と吉松さん。放射光施設にいたので装置の引っ越しはお手のものです。もう少しで組み上がります。

成膜装置の引っ越しが終了しました。これから成膜が出来るように調整していきます。

2018年10月01日 吉松公平講師着任

吉松公平さんが講師として着任しました。これからよろしくお願い申し上げます。

2019年3月13日 引っ越し(第三回目)

3月8日

単色X線光電子分光装置の移設に先だって、精密部品であるモノクロメーターの分光結晶を取り外しました。

取り外したモノクロメーター(Si単結晶ミラーが7枚)。これは別途、特殊な梱包をして東北大に送ります。

ミラー取り外し後のモノクロメーターチャンバー内。滅多に見られるものではないので、記念撮影。ここに蓋をしてこのチャンバーは光電子分光装置と一緒に運びます。

3月13日

いよいよ光電子分光装置一式の引っ越しです。

梱包材も準備万端です。

まずは、配線を外していきます。接続箇所が分からなくならないように一つ一つラベリングしながら慎重に外していきます。

次に、光電子分光測定槽(左)と試料準備槽(右)を切り離して、

さらにポンプ類やパーツ類を外して梱包していきます。初日はこれで終了です。

3月14日

引き続き装置の解体および精密部品の梱包を進めていきます。

主要なパーツを取り外しました。アナライザーとモノクロメーターチャンバー(ミラーは別途取り外し済み)は、メインチャンバーにつけたまま、きっちり固定してそのまま搬送します。

梱包がおわりました。順調です。

3月15日

トラックに乗せるため、装置を梱包して並べていきます。

ようやく荷造り終了です(この荷物の対面にも梱包した光電子分光装置などがあります)。週明けの引っ越しを待つばかりです。

3月18日

いよいよ光電子分光装置をトラックに積み込みます。

こんなに載るのかな?

精密機械なので、エアサス付きのトラックです。装置をきっちり固定しながら詰め込んでいきます。

なんとか全部載りました。これから荷物は仙台に向かいます。我々も別途新幹線にて仙台に向かいます。

2019年3月19日~ 実験装置の移動・設置

3月19日

一夜明けて、トラックが東北大に到着しました。これから光電子分光装置をラフタークレーンにて5Fの実験室に運び込みます。
光電子分光装置は大きくて建物のエレベーターには載りませんのでクレーン搬入ですが、他の物品はエレベーターで上げました。

業者さん、よろしくお願いします。

5Fでは搬入口を開けて待機します。

いよいよトラックからラフタークレーンに乗せて5Fの実験室に上げます。

あと少しで5Fです。

到着しました。あとは実験室まで動かしていきます。

5Fの実験室に入りました。なお、奥にあるオレンジ色の門形クレーンもこのラフタークレーンで運び込みました。

まずは、光電子分光装置を所定の位置に設置します。

レーザー墨出し機を用いて、事前に測量しておいた軸に沿って装置を固定します。この辺の作業は放射光施設で慣れた作業です。きちんと合いました。

真空をブレークして、外したパーツを取り付けていきます。ここにはマニピュレーターを取り付けます。

マニピュレーターの先端部分。輸送中に壊れていないか確認します。

取り付けます。

パーツ類をとりつけて軽く真空排気を行って、東北大での光電子分光設置作業初日はこれで終了です。

3月20日

排気系を取り付けていきます。

3月21日

光電子分光装置と試料準備槽は大体組み上がりました。

いよいよレーザーMBE装置をドッキングさせます。ここでちょっとした設計ミスが発覚、、、

でもなんとか現場調整して組み上がりました。

3月22日

レーザーMBE装置の稼働テストを始めました。折角の機会なので、結線時に配線をきれいに直していきます。
無事、稼働することを確認して終了です。ただし、実際の実験までにはまだまだ微調整が必用です。

3月25日

光電子分光装置Scienta R3000(Scienta-Omicron社)のオーマンさんが来所されて、モノクロメーターの取り付け、R3000の稼働テスト、性能評価、を行いました。

Si結晶が無事届きました。

X線のアノードも交換(左奥の部分)して、モノクロチャンバーにモノクロを取り付けます。

取り付けて真空引きして、結晶の調整を行います。

無事、シグナルが来ることを確認し、分解能を評価しました。画面はAuの4f内殻準位です。何故か、前より強度が強くなっています。

これにて、実験室光源(Al KaとHe I&II共鳴線)を用いたその場光電子分光+レーザーMBE複合装置の移設完了です。まだまだこれから調整が必要ですが、4月からはM1さんが配属されるので、一緒に調整していきます。