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 東北イオニクス研究会

第15回 東北イオニクス研究会



畑田助教による講演会

日時:2月27日(火)13:30~14:30
場所:青葉山キャンパスエコラボ1F第4講義室
講演者:畑田直行先生 (京都大学大学院工学研究科材料工学専攻 )
題目:硫酸ランタンへの水の脱挿入と化学蓄熱への応用
概要:
現在、工場などでは250℃以下の温度域の排熱の多くが捨てられており、これを再利用することができれば、省エネルギー化が進められる。化学反応を利用した蓄熱技術である化学蓄熱は、蓄熱密度が高く長期間の蓄熱が可能という利点があり、その実現が期待されている。しかし、250℃以下の温度域で可逆的に反応し、安全、安価、反応耐久性などの条件を満たす反応系は少なく、未だ実用に至っていない。
最近、硫酸ランタンLa2(SO4)3が水蒸気と反応し、発熱・吸熱を伴って水が可逆的に脱挿入されることがわかった。この反応メカニズムの解析と化学蓄熱材としての応用に向けた初期的な検討結果を紹介する。