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多元物質科学研究所 歴代所長挨拶

Frontiers in Multidisciplinary Research for Advanced Materials

4代研究所長 河村 純一

4代研究所長
河村 純一

 多元物質科学研究所(略称:多元研、英文名:Institute of Multidisciplinary Research forAdvanced Materials (IMRAM)) は、50年以上の歴史を持つ旧3研究所(選研・素材研、科研、非水研・反応研)が、平成13年4月に統合して発足した東北大学附置研究所の一つであり平成22年4月で10年目を迎えました。

 多元物質科学とは、単に有機・無機・生物といった多元的物質の科学という意味のみならず、Multidisciplinaryという英語表記からも分かるとおり、1つの見方にとらわれずに物理や化学や生命や工学や環境科学など様々な学問的視点を融合した新しい物質科学の創出を目指すものです。

 多元研のミッションは、 “多元物質科学に関する基礎と応用の先端的研究を推進し、本学4研究科と協力して次世代を担う若者の教育研究活動を行い、世界的視点から思考できる指導的人材を育成し、地域と世界に貢献する”ことにあります。

 多元研は、発足以来、それまでの伝統と実績を踏まえ「学術探索型・基盤創出型研究」=「大学らしい研究」を大切にすると共に、新しい学術領域を取り入れ社会への説明責任を果たす明確な研究目標を掲げて成果を発信してきました。また、平成16年度の国立大学の法人化を契機として、社会ニーズへの適確な対応と緊急かつ重要な課題に対して迅速に対応できる研究体制整備を推進してまいりました。

 平成22年度から始まった第2期中期目標中期計画期間においては、より一層の社会貢献をめざして4つの重点研究センター(サステナブル理工学研究センター、先端計測開発センター、高分子・ハイブリッド材料研究センター、窒化物ナノ・エレクトロニクス材料研究センター)と4つの基盤的部門(有機・生命科学部門、無機材料研究部門、プロセスシステム工学研究部門、計測研究部門)からなる新たな組織に改編いたしました。同時に、平成22年度より、日本を縦断する北大電子研‐東北大多元研 ‐東工大資源研‐阪大産研‐九大先導研の5つの附置研究所ネットワークによる新しいタイプの共同利用研究所「物質・デバイス領域共同研究拠点」としての活動を開始いたしました。

 今後は、全国の研究者コミュニティとの一層の協力・連携を強め、物質・材料・デバイスに関わる全国的な研究ネットワークの中で特徴ある役割を果たして行く所存です。勿論、まだまだ改善すべき点は多く、皆様からのご批判を真摯に受け止めて常に改革意識をもって対処し、多元研オリジナルの成果を数多く生み出して社会に貢献できるよう、日々研鑚を積んで参りますので宜しくお願いいたします。

平成22年4月 東北大学多元物質科学研究所
所長 河村 純一

(出典:2010年多元物質科学研究所パンフレットより)

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