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多元物質科学研究所 歴代所長挨拶

Frontiers in Multidisciplinary Research for Advanced Materials

初代研究所長 早稲田嘉夫

初代研究所長
早稲田嘉夫

 地球規模での資源枯渇および環境問題を解決し、自然と調和した人間社会を維持するため、金属、半導体、有機物などの物質機能を飛躍的に拡大し、あるいは各種物質・材料分野の既成概念を一変させるような、新たな科学技術を展開するための研究が世界的に求められている。

 素材工学研究所(昭和16年創立、平成4年4月改組・転換)、科学計測研究所(昭和18年1月創立、平成2年4月改組)、反応化学研究所(昭和19年1月創立、平成3年4月改組・転換)は、東北大学の附置研究所として、それぞれの専門領域を細分化・高度化させつつ物質・材料を原子・分子単位(ナノスケール)で扱う活発な研究活動を展開し、世界最高品質の金属素材の創製、未来型電子顕微鏡の開発、世界最高性能を有する有機結晶の作製等に数多くの成果を挙げてきた。一方、21世紀を迎え、物質を原子・分子単位で扱い物質機能の飛躍的拡大をもたらす基礎研究(ポストナノテクノロジーを含む)を継続的かつ飛躍的に発展させることが要求されており、次世代の学術を担う大学の主要な役割の一つを考える。

 このような背景より、新たな物質・材料研究の展開を目指す「多元物質科学研究所」が平成13年度の創設された。多元物質科学研究所〔略称:多元研〕は、これまでの約60年間に、素材工学研究所、科学計測研究所および反応化学研究所が個別に蓄積してきた知識、技術、人材を有機的・横断的に結合し、例えば有機と無機など多様な物質群とその組み合わせについて、原子・分子単位でのハイブリッド化に関する基礎および応用の研究を組織的・戦略的に進め、独創的な学術の開拓、材料技術革新への貢献を目指している。

平成13年4月 東北大学多元物質科学研究所
所長 早稲田嘉夫

(出典:2001年多元物質科学研究所パンフレットより)

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