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[Publication] 正二十面体準結晶における磁気長距離秩序; Experimental Observation of Long-Range Magnetic Order in Icosahedral Quasicrystals

準結晶とは5回、12回対称性のような回転対称性を有しかつ並進対称性を持たない固体です。他方、近似結晶とは局所的には準結晶と同様の十二面体、二十面体のクラスター構造を持つものの並進対称性が復活し5回、12回対称性がなくなった固体を指します。近似結晶については磁気長距離秩序を示す物質が発見されておりましたが、準結晶については磁気長距離秩序を示すかどうかは明らかではありませんでした。今回、粉末中性子回折計ECHIDNA(ANSTO)及び中性子三軸分光器GPTAS(JRR-3)を利用し、準結晶も磁気長距離秩序を示すことを実験的に明らかにしました。JRR-3再稼働後、GPTASの運用を開始してからの最初の成果になります。

Ryuji Tamura, Asuka Ishikawa, Shintaro Suzuki, Akihiro Kotajima, Yujiro Tanaka, Takehiko Seki, Naoya Shibata, Tsunetomo Yamada, Takenori Fujii, Chin-Wei Wang, Maxim Avdeev, Kazuhiro Nawa, Daisuke Okuyama, Taku J Sato
“Experimental observation of long-range magnetic order in icosahedral quasicrystals”
Journal of the American Chemical Society, Vol. 143, 19938–19944 (2021).

(文責:那波)

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