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プレスリリース

マルチビームX線タイコグラフィを実証 -放射光を高い効率で利用し観察視野を広げる-

 理化学研究所放射光科学研究センター理研RSC-リガク連携センターイメージングシステム開発チームの高橋幸生チームリーダー(東北大学多元物質科学研究所教授、大阪大学大学院工学研究科招へい教授)、広瀬真研修生(大阪大学大学院工学研究科博士後期課程)らの共同研究グループは、放射光マルチビームを用いたX線タイコグラフィ(マルチビームX線タイコグラフィ)の実証に成功しました。
 本研究成果は、放射光を高い効率で利用でき、単一ビームを用いた従来法よりも広い視野で試料を観察できるといった特長があるため、さまざまな試料の広視野・高分解能イメージングへの応用が期待できます。
 部分的コヒーレントな光源である放射光を利用したX線タイコグラフィでは、放射光の利用効率が大きく制限され、X線タイコグラフィの性能向上の妨げとなっていました。
 今回、共同研究グループは、大型放射光施設「SPring-8」において、複数の開口を持つ多重スリットと全反射集光鏡を用いて形成した集光X線マルチビームを試料に同時に照射し、複数カ所からの回折強度パターンを取得しました。回折強度パターンに全変動正則化を組み込んだ位相回復計算[5]を実行した結果、試料像の再構成に成功しました。本手法では、開口数(ビーム数)に比例して放射光の利用効率が向上するという利点があります。
 本研究は、米国の科学雑誌『Optics Express』のオンライン版(1月8日付)に掲載されました。
プレスリリース本文(PDF)

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図 マルチビームX線タイコグラフィによる広視野・高分解能イメージングの概念図

論文情報:
Multibeam ptychography with synchrotron hard X-rays
Makoto Hirose, Takaya Higashino, Nozomu Ishiguro and Yukio Takahashi
Optics Express
DOI: 10.1364/OE.378083

関連リンク:
理化学研究所
大阪大学大学院工学研究科
東北大学ウェブサイト
放射光可視化情報計測研究分野(髙橋幸生研究室)

問い合わせ先

(研究に関すること)
多元物質科学研究所 教授
理化学研究所 放射光科学研究センター 理研RSC-リガク連携センター イメージングシステム開発チーム チームリーダー
高橋 幸生 (たかはし ゆきお)
TEL:022-217-5166
E-mail:ytakahashi*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
多元物質科学研究所 広報情報室
TEL:022-217-5198
E-mail:press.tagen*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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