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お知らせ
村松淳司教授が学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス公開講座を行いました

180630_1752 2018年6月30日(土)仙台市民活動サポートセンターにて開催された、学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス公開講座において、村松淳司教授が「震災後のエネルギーと環境」と題して講演し、24名が参加しました。
 私たちの毎日の生活を支えている電気やガス、ガソリンや灯油などは「二次エネルギー」と呼ばれますが、その原料となる「一次エネルギー」には、石油や天然ガスやウランなどの採掘資源のほかに、水力や風力などの再生可能エネルギーがあります。環境への配慮などから、再生可能エネルギーの普及が望まれていますが、特に震災後には、災害に強いエネルギー、地域エネルギーへの関心が高まっています。講演では、一次エネルギーと二次エネルギーを整理してその自給率や消費構造の変化について説明したうえで、震災前後のエネルギーの供給および消費状況について解説しました。原子力発電に関しては、火力発電のしくみや、再生可能エネルギーによる発電のしくみと比較しながら説明し、福島第一原発事故の対応として、東北大学で行っている研究内容についても紹介しました。再生可能エネルギーについては、自治体単位で取り組んでいる風力発電や、宮城県でも稼動している地熱発電について、動画などを交えて、そのしくみについて紹介し、温泉地に地熱発電所を設置しても従来どおり温泉に入れるとお話しました。最後に、災害に強いエネルギーとは何か、地球環境に優しいエネルギーとは何かについて考えてみてください、と締めくくりました。
 講演後には、日本の再生エネルギーの状況についてや、講演で紹介された地熱発電についてなど、具体的な質問があり、時間の許す限り、ひとつひとつに丁寧に答えました。
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関連リンク:
ハイブリッドナノ粒子プロセス研究分野(村松研究室)
公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)