平成13年5月29日
界面・電気化学第7回小テスト(基本調査)
専攻 学籍番号 氏名
1. 界面における任意の距離の電位を数式で与えるための基礎式を1つあげた上で、その式の意味を述べよ。
1.拡散層中のイオンの濃度はボルツマン分布に従う
(1)
n: 拡散層中のイオンの個数濃度
n0: バルク溶液中のイオンの個数濃度
z: イオンの価数
k: ボルツマン定数
T: 温度
y: 問題にしている点における電位
+,-: 陽イオン、陰イオンを表す
表面の電位:y0は電位決定イオンのバルク活量cによって、
(2)
R: 気体定数
c0: c at y0 = 0
拡散層内における電位は、Poissonの式
(3)
を基礎にして求められる。
er: 溶液の比誘電率
e0: 真空の誘電率
r: 電荷密度
は、対称型電解質()に対して、
(4)
従って、
平板電気二重層に対する、Poisson-Boltzmann式は、(3),(4)式からx方向だけを考えて
(5)
(5)式を積分して、
(6)
なら、(5)式は、
(7)
ただし、 (8)
25℃水溶液では特に
(9)
(7)式を解くと、
(10)
2. Helmholtz、Gouy-Chapmanモデルの違いについて述べよ。
3. 表面電位とζ電位、さらにStern電位と種々の電位があるが、それらの違いは何か述べよ。
Stern電位については、今度の講義で行う予定であるが、ζ電位の位置よりも内部にあるので、一般に電位の絶対値の関係は
表面電位 > Stern電位 > ζ電位
のようである。