汎用温度コントローラーTEMCON とは

TEMCONは1980年ごろから開発してきて、多くの人に使われている汎用の温度制御装置です。
現在TEMCON-Vにまで進化(退化?)しました。
・TEMCON-I:  阪大教養山田研の時に学生の渡辺君が作った純粋のアナログPIDタイプ
・TEMCON-II : 渡辺君と作ったアナログPIDとディジタル入出力+ディジタルボルトメータータイプ
・TEMCON-III: 内貴君と作ったSharp-MZ80による計算型PIDタイプ。ただし、インターフェースは手作り。
・TEMCON-IV: 東大物性研山田研の依頼により作ったNEC98+GPIBタイプ。
 この時から、「手間ひまは金で買う」方針となり、装置を買えば1時間で動く「高価・高精度・汎用」温度制御装置となる。
 東大物性研中性子の標準装置となる。多種類のクライオスタットや電気炉を一つのTEMCONで制御できるのが最大のメリット。
 ヘリウムの超流動状態の温度だと1万分の1度での制御も可能。
・TEMCON-V: NEC98のFDがダメになり、コンピューターも進化したので、千葉大木村君とWINDOWS用に改定する。
 Visual-BASICに書き直す。ただいまβ版。



参考文献:
1. 野田幸男:実験物理学講座2 基礎技術II 本河・三浦編、丸善 ISBN4-621-09506-4 C3342
  2章(p57-81) 1999
2.  野田幸男、内貴唯八、梶谷雅典 :マイクロコンピューターによる精密温度制御 −LAの一環として−
  日本結晶学会誌、25(1983)222-227.


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