センター概要
センター概要
東北大学多元物質科学研究所(多元研)は旧選鉱製錬研究所を一つの起源として、あらゆるモノを多元的なアプローチと見地から研究してきました。多元研では先端的研究や新学術領域の開拓を推進する一方で、新たに金属資源プロセスに関する知識を総合的に再結集し、未来の担い手の育成と金属産業の継続的発展を目指し、金属資源プロセス研究センターを立ち上げました。
本センターでは、金属の選鉱・製精錬プロセスをはじめとして、廃棄物資源化プロセス、核燃料プロセス、資源循環・処理プロセス、都市鉱山プロセスなどに対して、社会基盤を支える金属の選鉱・製精錬の英智を再創造し、新しい金属資源プロセスの未来を追求します。
設立趣旨
「選鉱および金属製精錬分野の国内有数の教育研究拠点」として、新センターを設立します。
新センターの目的は、当該分野の技術者・社会人教育、東北地域の関連大学等機関の中核となる研究拠点の形成さらに産官学連携研究を推進することです。新センターでは、選鉱および金属製精錬分野での重要課題である廃棄物資源化プロセス、核燃料プロセス、資源循環・処理、都市鉱山などの戦略的研究ミッションを効率的に遂行できる研究組織を編成し、これらの課題に対応いたします。
メンバー
センター長: 本間 格
基幹研究分野 | 福山 博之 | 高温材料物理化学 |
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植田 滋 | 基盤素材プロセッシング | |
加納 純也 | 機能性粉体プロセス | |
桐島 陽 | エネルギー資源プロセス | |
本間 格 | エネルギーデバイス化学 | |
柴田 悦郎 | 金属資源循環システム | |
小俣 孝久 | 原子空間制御プロセス | |
協力研究分野 | 埜上 洋 | 環境適合素材プロセス* |
柴田 浩幸 | 材料分離プロセス* |
*本務はプロセスシステム工学研究部門
多元物質科学研究所と金属資源研究
昭和16年 3月 勅令第268号(官制)により選鉱製錬研究所が設置されました。これは昭和12年に行われた科学審議会の特別委員会において、政府が鉄鋼等の重要金属資源の製精錬に関する研究所を常置する必要があると判断したことによるものです。
時代のニーズに合わせて、研究所は改組を重ね、平成13年には素材工学研究所(旧選鉱製錬研究所)と科学計測研究所と反応化学研究所を再編統合し、多元物質科学研究所が誕生しました。
平成22年4月1日、多元物質科学研究所の改組により発足したサステナブル理工学研究センターは地球持続社会構築のための資源エネルギー技術を多元的な物質科学を基に次世代に継承する基礎学理として構築する使命を共有した研究分野教員でスタートしました。希少金属の有効利用や環境に優しい循環型素材製造プロセスの物理化学と太陽電池・二次電池・燃料電池などのエネルギー変換デバイスのエネルギー技術をベースにして最先端科学を構築する基礎研究を開始。基礎科学を低炭素化社会に貢献すべく物質科学とシステム工学の融合により真に有用なエンジニアリングを目指した本格研究をセンターのミッションとしました。
平成30年4月1日、金属資源プロセス研究センターが発足。金属資源研究や産業の人材を育成し、積極的な産学連携に取り組み、選鉱および金属製精錬分野での重要課題である廃棄物資源化プロセス、核燃料プロセス、資源循環・処理、都市鉱山などの戦略的研究ミッションを効率的に遂行できる研究組織を編成し、これらの課題に対応します。
サステナブル理工学研究センター(~2018年3月)
ウェブサイト
ロゴマークについて
金属をイメージしたキューブと、循環を連想させる矢印を組み合わせたロゴマークは金属キューブからの分離と融合が地球(円)の中で抽出・製精錬・分離などの金属資源循環の様子を表したものです。さらに小さなキューブはこれからの時代を担う人材をイメージしており、これを下から支える矢印は力強いものにしました。