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メールマガジン

Mail Magazine 4月号

メールマガジン 2014年 4月号

━━ ☆☆ 多元研 HOT NOW! ☆☆  ━━━━━━━━━━━━━━
   ★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2014年4月号 No.105 ━━━

 このメールはメールマガジン希望登録者様に送らせて戴いております。
 多元研が関わる学会、研究発表会・シンポジウム、その他、
 毎回HOTな情報をお届けいたします。

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 ~ 目次 ~

1)行事予定 — 附置研究所間アライアンスによるナノとマクロをつなぐ
       物質・デバイス・システム創製プロジェクト 成果報告会

2)研究成果 — 大腸菌シグナル伝達タンパク質による生体回転ナノマ
       シーン制御のイメージング

3) 研究成果 — 微小絶縁体粒子間の電位分布の解析に成功
       -レーザープリンターの高精細・省エネルギー化に寄与-

4)受賞報告 — 平成26年度文部科学大臣表彰 科学技術賞

5)受賞報告 — 日本金属学会 谷川・ハリス賞

6)受賞報告 — 平成25年度触媒学会奨励賞

7)受賞報告 — The EPD Technology Award

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    1) 行事予定
  ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
    附置研究所間アライアンスによるナノとマクロをつなぐ
    物質・デバイス・システム創製プロジェクト 平成25年度 成果報告会
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所が参画する「附置研究所間アライアンスによるナノとマ
クロをつなぐ物質・デバイス・システム創製プロジェクト」の平成25年度成果
報告会が大阪大学にて開かれます。
このプロジェクトは、次世代エレクトロニクス、エネルギー、医療、環境調和
材料の4つの領域において「物質・デバイス・システム創製基盤技術」を「ナ
ノとマクロの融合」により研究開発することを目的として、平成22年度に発足
しました。今回、4つの研究グループ毎に成果が報告されます。

日時: 平成26年5月30日(金)
場所:大阪大学豊中キャンパス 大阪大学会館
           成果報告会:講堂(2F)
           ポスター発表・懇親会:アセンブリー・ホール(1F)
参加無料(懇親会は5000円)
参加登録締め切り:平成26年5月16日(金)
    下記URLよりお申し込みください。
https://www.netroom.sanken.osaka-u.ac.jp/AllianceH-25/

***プログラム***
10:00 開会
10:05 挨拶:来賓 文科省学術機関課課長(予定)
10:15 概要説明
10:30 G1グループ 概要説明・成果発表
11:50 ポスターセッション
    ランチ
13:45 G2グループ 概要説明・成果発表
15:05 コーヒーブレイク
15:25 G3グループ 概要説明・成果発表
16:45 休憩
16:55 G4グループ 概要説明・成果発表
18:15 閉会
18:30 懇親会


◇問い合わせ先◇
大阪大学産業科学研究所 アライアンス成果報告会担当
TEL : 06-6879-4300
Email : alliance-report(at)sanken.osaka-u.ac.jp
      *(at)を@に変えて送信ください。

◆詳しくはこちらをご覧ください。
ナノマクロ物質・デバイス・システム創製アライアンス
http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/Projects/Nano-MacroAlliance/

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    2) 研究成果
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    大腸菌シグナル伝達タンパク質による
    生体回転ナノマシーン制御のイメージング
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所 生物分子機能計測研究分野の福岡創助教と石島秋彦
教授らは、大腸菌の走化性シグナル伝達系においてシグナル伝達を担うタン
パク質CheYの鞭毛モーターへの結合・解離を生きた大腸菌細胞内で可視化し、
これがモーターの回転方向を制御することを証明しました。
大腸菌を含む多くのバクテリアは、鞭毛とよばれるらせん状の繊維をスク
リューのように回転させて泳ぎます。鞭毛の回転運動は、鞭毛基部にある
モーターにシグナル伝達タンパク質が付くことで制御されると考えられてき
ました。
 この研究では、細胞内シグナル伝達タンパク質CheYと緑色蛍光タンパク質
GFPの融合タンパク質(CheY-GFP)を用いて、生きた細胞内でCheYを可視化
できるようにしました。また CheY-GFPの発する蛍光と細胞の明視野像を同
時に観察することが可能な顕微鏡システムを開発し、CheY-GFPの細胞内動態
と共に鞭毛モーターの回転を同時に観察できるようにしました。その結果、
リン酸化CheYが結合するとモーターが時計方向へ回転し、リン酸化CheYが解
離するとモーターは反時計方向に回転することが、生きた細胞の中で実際に
動いている鞭毛モーターで証明されました。同様の手法は、細胞中で働いて
いる他の情報伝達メカニズムの解明にも応用できると期待されます。
   
この研究成果は、米国科学誌「Science Signaling」の4月1日号に掲載され
ました。
“Direct Imaging of Intracellular Signaling Components That Regulate
Bacterial Chemotaxis”
doi: 10.1126/scisignal.2004963
http://stke.sciencemag.org/cgi/content/full/sigtrans;7/319/ra32

◆詳しくはこちらをご覧ください。
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/03/press20140327-01.html

生物分子機能計測研究分野 石島研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=32

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    3) 研究成果
  ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
    微小絶縁体粒子間の電位分布の解析に成功
    -レーザープリンターの高精細・省エネルギー化に寄与-
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所の進藤大輔教授(電子線干渉計測研究分野)がチーム
リーダーを務める多元研と理化学研究所、リコーの共同研究グループは、微
小な絶縁体試料が帯電する様子を詳細に解析できるよう「分離照射電子線ホ
ログラフィー」を改良し、プリンターの高精細化・省エネルギー化において
カギとなる、トナー粒子とキャリア粒子間の電位分布の解析に成功しました。
 静電気の力を利用して画像形成を行うレーザープリンターは、常に高画質
化や省エネルギー化が求められています。これには、画像品質を大きく左右
するトナー粒子とキャリア粒子間の静電相互作用の解明が必要で、その有効
な手法の1つが、電磁場の可視化と同時に、局所箇所の電位を精度良く計測
できる電子線ホログラフィーです。しかし、試料外部の強い電磁場や試料自
身の帯電が計測を妨げてしまうことが問題でした。
今回研究グループは、電子線バイプリズムで電子波を分けて、一方が観察
領域を、もう一方が試料から離れた参照領域を通過するようにした「分離照
射電子線ホログラフィー」と、電子顕微鏡の照射部にマスクを設置して試料
を電子波から隠す技術を開発しました。これを用いて、トナー・キャリア粒
子間の電位分布の解析に成功しました。今後、この成果を応用した高精細・
省エネルギーレーザープリンターの開発が期待されます。また本研究で開発
した技術は、他の材料や電子デバイスにおける高精度電磁場計測にも活用が
期待されます。
   
この研究成果は、米国科学雑誌「Applied Physics Letters」(3月31日付
オンライン版)に掲載されました。
“Split-illumination electron holography for improved evaluation of
electrostatic potential associated with electrophotography”
doi:10.1063/1.4869830
http://scitation.aip.org/content/aip/journal/apl/104/13/10.1063/1.4869830

◆詳しくはこちらをご覧ください。
東北大学プレスリリースhttp://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/04/press20140331-01.html

電子線干渉計測研究分野 進藤研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=57

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   4) 受賞報告
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    平成26年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)
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 多元物質科学研究所 高機能ナノ材料創成研究分野の田中俊一郎教授、ナ
ノスケール磁気デバイス研究分野の北上修教授・岡本聡准教授・菊池伸明助
教が、平成26年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しました。
また、自己組織化高分子材料研究分野の藪浩准教授が若手科学者賞を受賞し
ました。これらの賞は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕
著な成果を収めた方へ贈られます。表彰式は4月15日、文部科学省・講堂に
て行われました。

***受賞者と業績名***
[科学技術賞] 北上 修 教授・岡本 聡 准教授・菊池伸明 助教
    「ナノサイズ磁性体の物性と機能に関する研究」

[科学技術賞] 田中俊一郎 教授
    「セラミックスと金属の接合技術開発から展開した固体融合研究」

[若手科学者賞] 藪 浩 准教授
    「自己組織化によるナノ構造粒子作製法と高機能化に関する研究」

◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/04/1346090.htm

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    5) 受賞報告
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    日本金属学会 谷川・ハリス賞
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所 計算材料熱力学研究分野の大谷博司教授が日本金属
学会の谷川・ハリス賞を受賞しました。高温における金属学の進歩に貢献し
たと高く評価されての受賞です。

◆詳しくはこちらをご覧ください。
日本金属学会
http://jim.or.jp/index.html

計算材料熱力学研究分野 大谷研究室
http://db.tagen.tohoku.ac.jp/php/forweb/outline.php?lang=ja&no=2055

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    6) 受賞報告
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    平成25年度触媒学会奨励賞
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

  多元物質科学研究所 無機材料創製プロセス研究分野の加藤英樹准教授が、
平成25年度触媒学会奨励賞を受賞しました。この賞は、触媒に関する学術も
しくは技術の顕著な進歩に資する研究成果を発表した若手の学会員に授与さ
れます。

 業績:「鉄系電子伝達システムを用いたZスキーム型光触媒系の構築」

 ◆詳しくは、こちらをご覧ください。
触媒学会
https://www.shokubai.org/

無機材料創製プロセス研究分野 垣花研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=38

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    7) 受賞報告
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    The EPD Technology Award 受賞
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 多元物質科学研究所 計算材料熱力学研究分野の三村耕司准教授と打越雅
仁助教がThe Minerals, Metals & Materials Society (TMS)よりThe EPD
Technology Awardを贈られました。この賞は、科学誌Metallurgical Trans-
actions A/Bやこれに類するAIME出版から最近2年以内に出された論文を対象
として、非鉄金属の抽出・加工技術の発展に大きく寄与した研究が表彰され
ます。今回は、一昨年当研究所を定年退官された一色実教授と共同で執筆さ
れた論文が高く評価されました。

受賞論文:”Preparation and Evaluation of High-Purity La2O3″
Metall Mater Trans B, Vol 41B, June 2010

 ◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.tms.org/TMSHome.aspx

計算材料熱力学研究分野 大谷研究室
http://db.tagen.tohoku.ac.jp/php/forweb/outline.php?lang=ja&no=2055

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多元研では毎年、研究所の全容を紹介する冊子「多元研概要」を発行して
います。
その2014年度版がもう直ぐ完成します。
そして受け取った1500冊分の請求書。
冊子の仕様が前年と同じなのに高いな…と思い、気づきました。
消・費・増・税
発行部数が多いため、かなりの増額です。

印刷業者さん曰く「3月は駆け込み受注・納品に対応するために、いつもの
5,6倍の忙しさだった。」
そして「今は怖いほど仕事がない」とのこと。

日々、細々としか消費しない自分は増税後ちょっとずつ多めに支払っている
感じは受けていましたが、
冊子の請求額は増税の大きさを一番感じた出来事でした。

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 ◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
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  _/   発行元:
  _/      東北大学多元物質科学研究所
  _/      広報情報室 022-217-5198
  _/      network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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