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メールマガジン

Mail Magazine 12月号

メールマガジン 2012年 12月号

━━ ☆☆ 多元研 HOT NOW! ☆☆  ━━━━━━━━━━━━━━
   ★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012年12月号 No.89 ━━━

 このメールはメールマガジン希望登録者様に送らせて戴いております。
 多元研が関わる学会、研究発表会・シンポジウム、その他、
 毎回HOTな情報をお届けいたします。

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 ~ 目次 ~

1)行事予定 — 第2回 東北大学 光・量子ビーム科学連携ワークショップ

2)行事予定 — 第51回セラミックス基礎科学討論会

3) 行事予定 — 希土類元素資源開発ワークショップ

4)行事予定 — 東北大学イノベーションフェア2013

5)研究成果 — 新考案のミラー光学系でEUVリソグラフィ用マスクの
       高分解能観察に成功

6)研究成果 — 疑似固体物質が二次電池の電解質に有効であることを実証

7)受賞報告 — 平成24年度科学研究費助成事業(科研費)審査委員の表彰

8)受賞報告 — 平成24年度日本銅学会 論文賞

9)お知らせ — 多元研ニュースレターが発行されました

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    1) 行事予定
  ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
    第2回 東北大学 光・量子ビーム科学連携ワークショップ
    量子ビームを用いた物質・生命科学の新展開(II)
    -東北大学と大型施設の連携と異分野融合-
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 東北大学における研究・教育は、多岐にわたるサイエンス分野を網羅し、
 その活動は学外にも広がっています。全国大学共同利用研究施設や放射光・
 中性子・ミュオンなどいわゆる光・量子ビーム大型施設において、東北大学
 は主たるユーザー機関の一つとして、これら施設の積極的な利用を行ない、
 物質・材料や生命科学における研究の多様化、高度化に伴い、光・量子ビー
 ムのニーズがますます高まっています。

 東北大学の物質・生命科学をさらに推進させるためには、これら大型施設へ
 の大学としての積極的な参画が重要です。その推進を目的とし、昨年12月に
 東北大学と高エネルギー加速器研究機構(KEK)の連携をテーマとしたワー
 クショップを開催しましたが、それに続くものとして、第2回ワークショッ
 プを企画いたしました。今回はSPring-8(放射光、X線自由電子レーザー)、
 JAEA, J-PARC(中性子、ミュオン)との連携に主眼を置いた合同ワークショッ
 プといたします。

 積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

 日程:2013年1月7日(月)13:00~8日(火)16:00
 会場:東北大学 金属材料研究所・講堂
    〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
 参加申込締切:2012年12月21日(金)
  *締切は参加人数把握のために設けており会議当日まで受付いたします

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    2) 行事予定
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    第51回セラミックス基礎科学討論会
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 仙台国際センターにて、第51回セラミックス基礎科学討論会が開催されま
 す。セラミックス材料科学に関する様々な分野に関して、講演・討論が予定
 されています。

 日程:2013年1月9日(水)~10日(木)
 会場:仙台国際センター
    〒980-0856 仙台市青葉区青葉山
 事前参加申込締切:2012年12月25日(火)
  *可能な限り事前参加申込をお済ませ下さい
 参加登録費:一般 8,000円、学生 4,000円
  *要旨集1部を含む
 懇親会参加費: 8,000円

 —討論内容—-

 一般発表;セラミックス材料科学の基礎から応用まで
     (セラミックスの解析・シミュレーション、環境・エネルギー
     材料、電子・電池材料、磁性・センサー材料、誘電材料、
     生体材料、光学材料、構造材料、ガラス材料、合成、成形、
     焼結、薄膜プロセスなど)

 特定セッション1;「セラミックスのケミカルデザイン」
     (微粒子設計、前駆体、分子鋳型、メソ多孔体、
     インターカレーション、有機・無機ハイブリッド、マイクロ
     パターンなど)

 特定セッション2;「元素戦略」
     (セラミックスにおける希少元素の代替材料の開発、リサイクル、
     省使用化技術など)

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    3) 行事予定
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    希土類元素資源開発ワークショップ
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所 サステナブル理工学研究センター主催による
 希土類元素資源開発ワークショップが開催されます。プログラムの最後には
 希少元素高効率抽出拠点(多元物質科学研究所 素材工学研究棟3号館)の見学
 が予定されています。

 日程:2013年1月22日(火)13:00-17:00
 会場:東北大学 片平キャンパス 片平さくらホール
    〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
 参加申込締切:2012年12月25日(火)
 定員:100名(見学は30名)
 参加費:無料
 —プログラム(案)—-

 13:00-13:05 開会の挨拶
   多元物質科学研究所 所長 河村純一 氏

 13:05-13:30 希土類元素プロセッシングとレアメタル拠点プロジェクト
   多元物質科学研究所 教授 中村 崇 氏

 13:30-14:00 希土類元素製錬における放射性元素の取り扱い
   多元物質科学研究所 准教授 佐藤修彰 氏

 14:00-14:30 世界における希土類資源の分布(仮題)
   産業総合技術研究所 地質調査総合センター 高木哲一 氏

 14:50-15:20 プロジェクト事例
      ~ベトナムレアアース研究・技術協力センター設立~
   石油天然ガス・金属鉱物資源機構 小島和浩 氏

 15:20-15:50 政府におけるレアアース資源獲得の取組
      ~資源外交を中心として~
   経済産業省 資源エネルギー庁 鉱物資源課 安永祐幸 氏

 16:00-17:00 多元物質科学研究所 素材工学研究棟3号館
        希少元素高効率抽出拠点 見学

◆詳しくはこちらをご覧ください
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/nakamura/index.html

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   4) 行事予定
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    東北大学イノベーションフェア2013
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 東北大学では、研究シーズと社会ニーズの出会いの場の構築、研究開発成果
 の還元による地域貢献・震災復興の実現、科学・技術の交流・理解の場の提
 供を目的に、「東北大学イノベーションフェア2013」を開催します。
 会場では、震災復興に関わる特別展示と、5分野(ナノテク・材料、環境・
 エネルギー、ライフサイエンス、情報通信、ものづくり)のブース展示、
 特別講演、デモ、プレゼンテーションを行ないます。

 多元物質科学研究所からは、5名の先生方が出展されます。

 日程:2013年1月17日(木)10:30-17:00
 会場:仙台国際センター
    〒980-0856 仙台市青葉区青葉山
 入場料:無料(事前申込は不要)

 —展示内容(多元物質科学研究所)—-

 <ナノテク・材料>
  表面力測定によるナノ界面の新たな評価
    原子分子材料科学高等研究機構・多元物質科学研究所 教授 栗原和枝

 <環境・エネルギー>
  ナノテクノロジーを駆使した革新的エネルギー変換/蓄電デバイスの開発
    多元物質科学研究所 教授 本間 格

  リチウム電池のin situ診断法 -リチウム電池のお医者さん-
    多元物質科学研究所 教授 河村純一

  ソルボサーマルプロセスによる光機能材料に関する研究
    多元物質科学研究所 教授 佐藤次雄

  文部科学省「希少元素高効率抽出技術」拠点プロジェクト
    多元物質科学研究所 教授 中村 崇

◆詳しくはこちらをご覧ください
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/12/event20121204-01.html

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    5) 研究成果
  ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
    新考案のミラー光学系でEUVリソグラフィ用マスクの
    高分解能観察に成功
    -新しい顕微鏡開発で16nm世代リソグラフィの実現に貢献-
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所 軟X線顕微計測研究分野 豊田光紀助教らの研究グルー
 プは、兵庫県立大学 木下博雄教授および、株式会社EUVL基盤開発センター
 との共同研究により、独自に開発した多層膜ミラー光学系を用いた顕微鏡に
 より16nm世代用のEUVリソグラフィ用マスクを高い空間分解能で観測するこ
 とに成功しました。

 波長13.5nmの極端紫外線(EUV: Extreme Ultraviolet)を用いて、半導体ウエ
 ハ上に微細回路パターンを焼き付けるEUVリソグラフィでは回路パターンの
 原盤に、Mo/Si多層膜ミラーを用いた反射型マスクが用いられます。反射型
 マスクの開発では、マスク上に存在する微細欠陥(直径数10nm)の検査技術の
 開発が強く求められていました。今回、新たに開発した顕微鏡は、マスクの
 動作波長である波長13.5nmで、欠陥の反射像を高い空間分解能(約30nm)で観
 察することができます。本顕微鏡により、16nm世代用マスクの上に僅かに残
 留する欠陥が、微細回路パターンの焼き付け時に与える影響の大きさを、
 定量的に評価することが初めて可能となります。

◆東北大プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/12/press20121205-02.html

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    6) 研究成果
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    疑似固体物質が二次電池の電解質に有効であることを実証
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 多元物質科学研究所 エネルギーデバイス化学研究分野 本間 格教授らの
 研究グループは、固体と液体の性質を併せ持つ「疑似固体物質」が、二次
 電池の電解質として有効であることを実証しました。リチウム金属の負極
 と組み合わせた二次電池を試作し、100回の充放電を安定的に繰り返せるこ
 とを確認しました。疑似固体電解質を用いた二次電池は、現行のリチウムイ
 オン電池の5倍のエネルギー密度が期待でき、その実用化に近づきました。

 疑似固体電解質は、イオン液体に、大きさ数ナノメートルのシリカを混ぜた
 ものです。イオン液体を構成するイオンがシリカの表面に強く引き寄せられ
 ることで機械的には固体ですが電解質としては液体のように振る舞います。

 疑似固体物質を電解質に使用すると、「デンドライト」と呼ばれる現象(枝
 状の析出物でショートの原因となる)を回避し、容量が大きいリチウム金属
 を負極に使うことができます。適当な正極材料が見つかれば、理論的なエネ
 ルギー密度は、現行のリチウムイオン電池の2-5倍にあたる1キログラム当た
 り500ワット時に上ります。

 ただし、疑似固体電解質は、液体の電解液と比べてリチウムイオンの電導度
 が4分の1と小さく、電池全体としての出力密度が低くなることが課題となっ
 ています。今後イオン液体の材料を探索するなどして、疑似固体電解質の電
 導度を改善していくことを検討しています。

◆日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx0720121114qtkg.html

◆エネルギーデバイス化学研究分野(本間研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=76

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    7) 受賞報告
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    平成24年度科学研究費助成事業(科研費)審査委員の表彰
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 多元物質科学研究所 走査プローブ計測技術研究分野 米田忠弘教授が、
 科学研究費助成事業(科研費)の第一段階審査において規範となる審査意見を
 付し公平・公正な審査に大きく貢献されたとして、日本学術振興会より
 表彰されました。

◆詳しくはこちらをご覧ください
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/12/award20121213-01.html

◆日本学術振興会
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/26_hyosho/hyousyou_2012.html
◆走査プローブ計測技術研究分野(米田研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=58

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    8) 受賞報告
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    平成24年度日本銅学会 論文賞
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多元物質科学研究所 機能材料微細制御研究分野 鈴木 茂教授らの研究
 グループが、平成24年度 日本銅学会 論文賞を受賞しました。

 —受賞内容—-
 「微細構造解析に基づくCu-Ni-Si-Fe合金の溶質元素と転位の
  時効挙動の解明」

◆一般社団法人日本伸銅協会(日本銅学会)
http://www.copper-brass.gr.jp/kenkyukai/index.html

◆機能材料微細制御研究分野(鈴木研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=33

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    9) お知らせ
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    多元研ニュースレターが発行されました
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 2012年12月に、多元研ニュースレター(TAGEN NEWSLETTER) vol.1が発行され
 ました。
 多元研ニュースレターでは、教職員、学生が多元研で行なっている研究内容
 やキャンパスライフを、大学生、高校生を中心とした幅広い方々に向けて
 わかりやすく発信していきます。
 年間3回程度の発行、東北大学青葉山キャンパスや川内キャンパスの食堂
 などで配布予定です。
 多元研を多くの方に知っていただきたいと考えております。

 —多元研ニュースレター(TAGEN NEWSLETTER) vol.1 —-
 所長挨拶 河村純一 教授
 希少金属資源の確保を目指して
   中村 崇 教授
 量子ビームを使って原子の配列を「観る」
   木村宏之 准教授
 多元研発エネルギーイノベーション
   笘居高明 助教
 熱電変換金属シリサイドの新しい製造法を開発
   山田高広 准教授
 円二色性測定を発展させて新たな生命科学研究を展開する
   荒木保幸 助教
 TAGENのこと教えて先パイ!!
 School Life Report
 イベント情報
 受賞報告
 国際学会 in 韓国

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 先日、多元研では防災訓練が行なわれました。緊急地震速報(訓練)が館内
 放送でながれた後、ヘルメットをかぶり粛々とそれぞれの建物の指定避難
 場所へ避難、点呼をとりました。寒空のもと、放水、水消火器による消火
 訓練も行なわれました。

 陽射しはあったものの冷え込んでいたため、震災の日のことが自然とよみ
 がえり、帰宅後も防災用品や水、食料、日用品の確認をしました。
 今でもたびたび揺れに襲われる日々が続いていますが、備えを怠らないよ
 う心掛けていきたいと思います。

 年末も近づき、仙台ではページェントのやわらかな光が街中をつつんでい
 ます。
 来年も多元研メルマガをよろしくお願いいたします。

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 ◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
 メールマガジンに掲載させていただける情報をお待ち致しております。

   登録・変更・削除は、こちらからお願いいたします。
      ↓ ↓ ↓
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/information/mailmagazine.html

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  _/   発行元:
  _/      東北大学多元物質科学研究所
  _/      広報情報室 022-217-5198
  _/      network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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