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━━ ☆☆ 多元研 HOT NOW! ☆☆  ━━━━━━━━━━━━━━
      ★   多元研  メールマガジン  ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  2017/ 2月号  No.139 ━━━

  このメールはメールマガジン希望登録者様に送らせて戴いております。
  多元研が関わる学会、研究発表会・シンポジウム、その他、
  毎回HOTな情報をお届けいたします。

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 〜 目次 〜

 1)行事予定 -- Richard J. Spontak 教授 講演会

 2)行事予定 -- 高分子・ハイブリッド材料研究センター講演会

 3)行事予定 -- 平成28年度COREラボ 研究成果報告会

 4) 研究成果 -- 安定なイオンが周囲の原子の電子をキャッチ&リリース!

 5) 研究成果 -- 廃棄物から高性能リチウムイオン電池負極材料を開発

 6)受賞報告 -- Invited Lectureship Award in ICAPST2017

 7)公募情報 -- 多元物質科学研究所 教授

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      1) 行事予定
    ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
	              Richard J. Spontak 教授 講演会
    ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

North Carolina State UniversityのRichard J. Spontak教授をお招きして
講演会を開催致します。是非ご参加下さい。

日時:2017年3月6日(月) 13:30〜15:00
場所:東北大学 片平キャンパス 東2号館 セミナー室
	〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主催:多元物質科学研究所

演題:Nonpolar and Charged Thermoplastic Elastomer Gels: Reprocessable
   and Recyclable Functional Soft Materials for a Sustainable Future

 ◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://etomo.tagen.tohoku.ac.jp/php/jinnailab/2017/02/21/spontak/

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     2) 行事予定
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	  高分子・ハイブリッド材料研究センター (PHyM)講演会
	         ―超高速分光で探る新奇太陽光発電材料の可能性―
    ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所 高分子・ハイブリッド材料研究センターが、「超高
速分光で探る新奇太陽光発電材料の可能性」と題した講演会を行います。
 本講演では、太陽光発電に関する諸問題を解決する新たな材料の開発にむ
けて、時間分解カ-効果分光、過渡吸収分光、二光子光電子分光などの種々
の超高速レーザー分光を駆使した光励起ダイナミクスの研究が紹介されます。

日時:2017年3月21日(火) 15:00〜16:30
場所:東北大学 片平キャンパス 東2号館 2階セミナー室
	〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
講師: 宮田 潔志 氏 (コロンビア大学)

 ◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/center/PHyM/event.html

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     3) 行事予定
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		    平成28年度COREラボ 研究成果報告会
        「次世代エネルギーデバイスの放射光オペランドナノ顕微分光解析」
    ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所が参画するネットワーク型の共同研究拠点「物質・デ
バイス領域共同研究拠点」の重点的な取り組みとして、若手研究者をチーム
リーダーとして抜擢した長期滞在型の共同研究「COREラボ」を始めました。
COREラボの一つとして拠点の若手メンバーによる放射光を利用したナノ計測
技術の共同研究が進捗しています。ナノレベルでのオペランド計測は将来有
望な解析評価技術であり、新材料・デバイス開発への応用が特に期待されて
います。
 この度、新進気鋭のCOREラボ若手研究者7名による平成28年度成果報告会
を開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

日時:2017年3月24日(金) 13:30〜15:40
場所:東北大学 片平キャンパス 南総合研究棟2 1階大会議室
	〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1

主催:物質・デバイス領域共同研究拠点
共催:東北大学多元物質科学研究所・サステナブル理工学研究センター

****プログラム****
13:30〜13:50 永村直佳 拠点COREラボリーダー(物材研先端的共通技術
       部門・研究員/東北大多元研助教(兼務))
      「趣旨説明・放射光軟X線光電子顕微鏡”3D nano-ESCA”の近
       況報告」
13:50〜14:05 朝倉大輔(産総研省エネルギー研究部門・研究員)
      「電池材料のオペランド軟X線分光の最前線」
14:05〜14:20 細野英司(産総研省エネルギー研究部門・主任研究員)
      「二次電池材料研究における顕微分光」 

14:30〜14:45 小嗣真人(東京理科大基礎工学部・講師)
      「放射光を用いた顕微分光研究」
14:45〜15:00 丹羽秀治(筑波大数理物質系物理学域・助教)
      「ナトリウム電池正極材料の放射光解析」
15:00〜15:15 赤田圭史(東京大物性研・博士研究員)
      「プラズマによるグラフェン格子表面修飾」
15:15〜15:30 谷木良輔(東北大多元研・助教)
      「二次電池キノン系有機正極活物質の物性評価」
15:30〜15:40 総括 
       本間格(東北大多元研・教授/拠点COREラボ共同研究者)
******************

 ◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://five-star.tagen.tohoku.ac.jp/news/event/detail.php?id=217

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           4)  研究成果
     ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
	安定なイオンが周囲の原子の電子をキャッチ&リリース!
		―X線照射による生体分子損傷の機構解明に貢献―
      ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所 電子分子動力学研究分野の上田潔教授、福澤宏宣助
教らの合同研究チームは、安定な2価イオンが原子集団の中に存在すると、
周囲にある原子をイオン化して低エネルギー電子を放出する新しい現象を観
測しました。 
 原子に非常に高いエネルギーのX線を照射すると、電子を2つ放出して安定
な2価原子イオンが生成されます。この安定な2価原子イオンは、周囲に何も
なければずっとそのままでいますが、原子集団の中にいると、隣の原子から
電子を一つ奪って自らは1価原子イオンになると同時に、さらにその反動で
他の原子から電子を一つ飛び出させると理論的に予測されています。この過
程では、非常に高いエネルギーのX線を吸収するにもかかわらず、非常に低
いエネルギーの電子が放出されます。低エネルギーの電子は生体分子を壊し
やすいため、X線照射による低エネルギー電子の生成過程の解明は、放射線
損傷を制御し、放射線治療を効果的かつ正確に行うためにも重要であると考
えられています。
 本研究では、ネオン原子とクリプトン原子で構成される原子集団に、大型
放射光施設SPring-8から得られるX線を照射し、生じる多くのイオンと電子
を同時に検出する高度な計測技術を駆使して、低エネルギー電子が生成する
過程を解明しました。
 本研究の成果は、1月30日、英国の科学電子ジャーナル『Nature Communi
-cations』に掲載されました。また、日刊工業新聞電子版など国内外の多数
のメディアでも紹介されました。
                 
対象論文:
      "Charge transfer to ground state ions produces free electrons"
DOI:10.1038/NCOMMS14277

論文掲載URL:http://www.nature.com/articles/ncomms14277

   ◆詳しくは、こちらをご覧ください
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/01/press20170130-01.html

電子分子動力学研究分野 上田研究室
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/ueda/

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           5)  研究成果
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	  廃棄物から高性能リチウムイオン電池負極材料を開発 
          ―スマホ等の電池の高性能化に期待―
      ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所 ハイブリッド炭素ナノ材料研究分野の西原洋知准教
授、京谷隆教授と大阪大学産業科学研究所の共同研究グループは、産業廃棄
物のシリコン切粉を高性能なリチウムイオン電池負極材料にリサイクルする
方法を開発しました。
 半導体産業や太陽電池用に大量のシリコンウエハが生産されていますが、
生産量とほぼ同量の切り屑(シリコン切粉)が発生し、産業廃棄物となって
います。本研究ではこのシリコン切粉を薄いナノフレーク状に粉砕すれば、
高容量でなおかつ長寿命なリチウムイオン電池の負極材料になることを見出
しました。さらに、このナノフレーク状シリコンは炭素と複合化することで
更に性能と寿命が向上し、従来のリチウムイオン電池に使用されている黒鉛
の約3.3倍の容量(1200 mAh/g)を、充放電を800回以上繰り返しても維持で
きることが分かりました。全世界でのシリコン切粉の発生量は、リチウムイ
オン電池負極材料の世界需要を上回っており、まさに理想的な資源です。産
業廃棄物を原料に用いることに加えて、シリコン切粉のナノフレークへの粉
砕や、その後の炭素との複合化には大量のシリコンでも処理できる簡便な方
法を用いており、リチウムイオン電池への実装に繋がると期待されます。
 本成果は、2月20日に『Scientific Reports』誌にてオンライン公開され
ました。
              
対象論文: "Beads-Milling of Waste Si Sawdust into High-Performance 
          Nanoflakes for Lithium-Ion Batteries"
DOI: 10.1038/srep42734

論文掲載URL: http://www.nature.com/articles/srep42734

   ◆詳しくは、こちらをご覧ください
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/02/press2017010216-01.html

ハイブリッド炭素ナノ材料研究分野 京谷研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/kyotani/

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           6)受賞報告
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		Invited Lectureship Award in ICAPST2017
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 多元物質科学研究所 生命機能制御物質化学研究分野の和田健彦教授が1月
に台湾で行われたInternational Conference on Advanced Polymer Science
 & Technology 2017 (ICAPST2017)にて‘The Invited Lectureship Award‘
 を受賞しました。

   ◆詳しくはこちらをご覧ください。
生命機能制御物質化学研究分野 和田研究室
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/wada/

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           7) 公募情報 
      ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
		    多元物質科学研究所 教授の公募
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 当研究所の教授を公募いたします。

研究領域:新物質・材料創製に資する物理化学。機能性材料、生体関連分子、
     分子デバイスなどを対象とした、最先端計測科学の開発や、計算
     ・理論化学の展開などを含みます。

着任予定日:2018年4月1日
任期:なし

公募締切日:2017年6月30日(必着)

   ◆詳細はこちらの募集要項をご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/general/info/koubo/koubo170208.pdf

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仙台市民にお馴染のトリプル電波塔。
ミヤギテレビ、仙台放送、NHK、3社の電波塔が大年寺山公園に並んでいます。
日中はさほど目立つ存在ではありませんが、夜は各々ライトアップされて
ランドマークになります。
その中の1つ、ミヤテレタワーは照明の色で翌日の天気をお知らせしています。

、、、ここまでは仙台市民の常識。
時折、赤・白・緑以外の色に光っていることがあって、「なんだろう?」と
思っていました。
毎正時に2分間、四季を表す色へ変わるのだそうです。
http://www.mmt-tv.co.jp/mmttower/
時刻と季節もわかるのですね。
            
仙台放送の電波塔も負けず劣らず。
通常は3パターンの配色を繰り返し、特別日にはイメージに合わせた配色に
なります。
http://www.ox-tv.co.jp/company/sendai-sky-candle.html
桜が開花すると桜色に光るそうです。

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 ◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
 メールマガジンに掲載させていただける情報をお待ち致しております。

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  _/     発行元:
  _/              東北大学多元物質科学研究所
  _/              広報情報室   022-217-5198
  _/              network@tagen.tohoku.ac.jp
  _/
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